3年でサブ3を達成する物語『33QUEST』

メタボ中年が無謀にも市民ランナーの大いなる頂きであるサブスリー(フルマラソン3時間切り)を目指すブログ。『サンサンクエスト』

on your mark,

on your mark,

号砲が鳴ってしまえば待ったなしの世界が訪れる。

そこには楽しみや苦しみ、喜びや悲しみ、快感や恐怖、数々の事柄が夜空に映る星々のように煌めいている。

時折こんな夢を見る事がある。

セリフを覚えていないのに舞台に立っている。

知らない曲なのにギターを抱えてステージに立っている。

この夢には似たようなパターンがいくつかあるようだ。

 

2月23日ワイフと子供が退院してくる日。折しも世界は新型コロナウィルスの猛威に不穏な空気を漂わせていた。マスクをしたお義父さんと私は、病院の入り口でなかなか降りてこないお義母さん達を、今か今かと待ち続けている。色とりどりの様々な形のマスクで顔を飾った人々が足早に通り過ぎて行く。連日頻繁にスマホを鳴り響かせている注意勧告の賜物であろう。私の不安感を煽るつもりでいるのなら大成功だと言わざるを得ない。

待つこと20分、凝視していたドアが開かれる。見慣れた二人の顔と、お義母さんの腕に抱えられている見慣れぬ我が子が現れた。ワイフは歩くこともままならぬ様子なのに、いたずらに成功した時みたいに、嬉しそうに顔を輝かせている。お義母さんは抱えている赤ん坊を私に渡すと、こちらも同じような顔で私の顔を覗き込んでくる。

車に乗り込み、防寒着に包まれている我が子の顔をみていたら涙が溢れてきた。それを目ざとくみつけたワイフは、私が泣いている事を騒ぎたてる。

皆が笑う。

私が泣いて皆が笑う?

赤子が泣いて皆が笑う?

どうやって家路を辿ったのか、あっという間に家についた。

 

on your mark,

 

家について、よーい、オギャー!

待ったなしの世界の幕は切って落とされた。

***

 

土曜日に無事に帰ってきました。

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退院の日から帰る日まではほとんど引きこもってました。ミルクをあげて、おむつを替えて、寝かしつけて、乳を搾って(まじめな話)、沐浴させて、束の間寝て、そんな記憶しかないです。完全に走りに向けられていた熱量を奪い取られてしまった感じです。

ある程度パターンが分かってくるまでは最初なんで泣いてるのかわからなくて何度もおむつの中を確認したりしてました。

赤ちゃんを見たいという人たちもいましたがお義母さんが他の人の立ち入りを一切禁止にしたので家族以外は誰も家に入れない、お義父さんも帰ってくるなり消毒液を吹き付けられているような状況で、ちょっとかわいそうでした。

帰国時にいつもと違った事は質問票を書いて検閲カウンターに提出することくらいでしょうか。座席番号なども記して何かの時に追跡できるようにしているようです。

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日々状況が良からぬ方へ向かっているようなので、2週間後にワイフと子供が無事に日本に帰ってこれるかが心配です。

 

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